ご出発の前に

安全と安心の備え

日本での日常でさえ、生命保険、火災保険、地震保険、傷害保険などありとあらゆる保険に守られているのが一般的で、海外旅行保険もあたりまえと思っておりましたが、実はそうでもないようです。旅行業に携わって30余年、海外旅行保険についての事例を見聞きしてまいりましたが、恒例の株式会社ジャタのセミナーに参加し、邦人旅行者の海外旅行保険についての認識が希薄であることを改めて知り、少し驚きました。
海外旅行が一般的になり、人気のスポットから秘境まで、世界中の国や地域を訪れることが容易になりました。安全で安心した旅になるようお手伝いさせていただくのが旅行会社の仕事ですが、治安のよい国や地域でも事件事故が皆無なわけではありませんし、どんなに気をつけていても避けられない不運に遭遇してしまう場合もあるかもしれません。そんな万が一の時、海外旅行保険に加入してさえいれば経済的な負担を含め充実したサポートが受けられます。
海外で発症した病、事件や事故等のトラブルに遭われた場合、現地の救急車や医療機関を利用されることになりますが、経済力が無い、つまりは海外旅行保険に加入していない場合は利用を断られる場合があります。また、実費請求でかなりの高額になる場合もあります。
海外旅行保険は掛け捨てですので、もったいないと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、安全と安心に備えるお守りです。海外へお出かけの際には必ず海外旅行保険にご加入ください。

クレジットカード付帯の旅行保険で大丈夫!?

安全、安心のための保険。海外旅行にはつきものですが、クレジットカード付帯の海外旅行保険があるから任意の海外旅行保険の加入は不要と思っていらっしゃる方は、今一度ご自身がお持ちのクレジットカードの補償内容と適用条件をご確認ください

クレジットカード付帯の海外旅行保険

補償内容 (一般的な一例)
傷害死亡・後遺障害 500~5000万円
傷害治療費用 30~300万円
疾病治療費用 30~300万円
賠償責任 1000~5000万円
携行品損害 10~50万円
救援者費用 50~500万円
上記は一例です
カード会社や各カードの種類により異なります
クレジットカード付帯の海外旅行保険の最大のメリットは「手続不要」です。
クレジットカード会社、またご利用のカードの種類によっても異なりますが、以下のようなデメリット(一例)もあります。

「治療」と「救援費用」が大切です

任意の海外旅行保険は、掛け捨てですが、補償内容が厚くなるにつれて保険料も高くなります。万一の備えとしてのポイントは『治療』と『救援費用』です。『治療』は1000万円を目安に、『救援費用』は無制限を目安になさってください。
保険というと死亡補償額に目がいきがちですが、海外旅行保険の支払保険金の70%以上が治療や救援に係る費用です。
日本と違い、海外では救急車は無用ではありません。医療費も日本で加入の社会保険が通用するわけではなく、全額実費負担となりますので驚くほどの費用がかかります。また、国によっては保険に未加入の場合は救急車での搬送や病院での治療を断られる場合もあります。
盲腸炎を例にとると、北米で約100~200万円、欧州で約20~200万円の費用がかかります。国や病院の公私によっても異なりますが、入院、手術が必要になるとかなり高額になることがお分かりになると思います。また、ご自身で帰国できない場合、ストレッチャーで医師1名、看護師1名が付き添い、定期便で移送となると約2~3000万円の費用がかかります。
何もないに越したことはあません。無事にご帰国頂くのがなによりですが、万が一の避けられない事故に遭ってしまった時は、海外旅行保険は最善を尽くすための大きな助けになります。
海外旅行保険はご自宅を出発されてご自宅にお帰りになるまでが補償の対象です。空港で加入されるよりも、事前にかけることをお勧めします。クレジットカード会社によっては、カード付帯の保険とは別途、任意の保険を取り扱っている会社もあるようです。ご旅行の準備が全て整いましたら、必ず旅行保険をご検討ください。
≪参 考≫
オブベース・メディカ
海外で医療機関にかかる場合に備えて旅行用英文診断書(トラベルカルテ)などを作成をしてくれる機関です。
トラベルカルテは持病や既往症のある方にも安心してご旅行頂けるツールになります。ぜひご覧ください。

ご出発の前に

渡航先の安全情報を必ず確認してください。外務省の情報のみならず、渡航先の文化、習慣・慣習、宗教観などをご自身で調べてからお出かけください。異国を訪問する礼儀でもありますが、安全、安心な旅をするためにもとても大切なことです。旅行者ですから少々の無礼は大目に見てくれるでしょうが、できれば失礼のない振る舞いをしたいものです。
旅慣れてくるほど気軽で開放的な気分になりがちですが、旅先では異国であることを忘れずに、適度に警戒感をもってお過ごしいただくことが楽しい旅の必要条件です。

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