ヨーロッパ鉄道旅情
欧州鉄道旅行ガイド

~ チケット選びから乗車まで ~

ペスカーラ中央駅
フレッチャルゲント
ローマ テルミニ駅
ローマで再会

~ 出発前の準備 ~

■■■区間乗車券とレイル・パスの違い

区間乗車券はある都市から別の都市までの乗車券のこと。距離によって運賃が設定され、特急など特別列車を利用するときは別途座席指定券を購入します。
一方レイル・パスは原則各国国鉄の全行程を網羅する総合乗車券として利用します。ヨーロッパ全体を周遊するものから1か国限定や2~4か国周遊など訪問国による違い、連続通用タイプと乗車日を選ぶフレキシー・タイプの違い、2名以上同一行動で割引になるセーバー・パスや3名以上がさらに割引になるパーティー・パスといった旅行人数による違いなど、旅のスタイルに合わせて様々なものがあります。距離による料金の違いはなく利用する日数や有効期限により料金が変わります。一日の始めに乗車したらその日は距離に関係なく何度でも乗り放題なのがレイル・パスです。
区間乗車券同様、特急を利用するときは別途座席指定券を購入しますが、レイル・パス利用時だけに適用されるパス・ホルダー料金という割安な料金設定があるのが区間乗車券と違うところ。また、鉄道以外の施設利用(私鉄、遊覧船、美術館入場etc)にも様々な割引特典があります。
一般的には旅行日程内で鉄道利用が2区間程度なら区間乗車券利用、3区間以上あるいは鉄道で1か国~数か国周遊というときにはレイル・パスが便利でリーズナブルとされています。どちらが自分の旅行に適しているかはご相談ください。また、具体的なレイル・パスの種類と特例を「レイルパス活用法」で説明していますので、あわせてご覧ください。
レイル パス表紙 レイル パス表紙
レイル パス レイル パス
座席指定券 座席指定券
区間乗車券 区間乗車券

■■■乗車券類の購入時期

各国国鉄の区間乗車券、レイル・パス、座席指定券は日本で事前に購入が可能ですので旅のプランと合わせてお問い合わせください。座席指定券は利用国、列車により発売日が異なり、一般的には乗車日の90日前、60日前から予約購入が可能となります。一部の国(スペインなど)では乗車1か月前から予約購入を受け付けます。
乗車券、座席指定券はヨーロッパ到着後も駅の窓口で区間乗車券や座席指定券を購入することが出来ますが、レイル・パスは「ヨーロッパ以外に居住している人」向けですので、ヨーロッパ到着後は購入できません。必ず日本で事前に購入してお出かけください。
一方各国国鉄以外の私鉄、トラムや特別な列車のチケットは一部を除き日本で事前に購入出来ないものが多いので、現地でその都度購入することになります。

~ ヨーロッパに到着したら ~

■■■

ヴェネツィア サンタルチア駅構内
サンタルチア駅 インフォメーション
日本では乗車時に改札を通りますが、ヨーロッパでは改札はなくそのままプラット・フォームへ向かうことが出来ます。たいてい入口にある電光掲示板にその日の出発、到着の列車時刻と発着ホームが表示されていますので、確認後は直接目的のプラット・フォームへ。チケットの表示クラスを確認の上1等車、2等車の号車番号を確かめて乗車します。
駅のインフォメーション及び窓口は乗車券や座席指定券の購入、レイル・パスのヴァリデート(後述)をするところです。また日本同様さまざまなカフェやレストラン、ショップが駅構内にあり、出発までのひと時を寛ぐことが出来ます。
コイン・ロッカーを設置している駅はターミナル駅など一部に限られていますのでご注意ください。
プラット・フォームと列車
各地から列車が到着するターミナル駅はプラット・フォーム数が多く構内の移動に時間がかかるので、駅へは余裕をもって行きましょう。例を挙げると、ローマ テルミニ駅は1~24番線までが横に並び、25~29番線は24番線のさらに奥に並んでいます。同じ市内にはもう一つのターミナル駅ティブルティナ駅があり、こちらはプラット・フォーム間の移動に駅舎を上下する構造になっています。
地方の駅は駅舎自体も非常に小さく、駅によってはほぼ無人状態。事前にチケットを持っていない場合自動券売機を利用します。掲示板に張られた時刻表しかない場合があるので、自分で最新の時刻を下調べしておくことが必要です。
どの駅でもプラット・フォームは列車の乗車扉よりかなり低く、2段ほどステップをあがって乗車します。

■■■ヴァリデート及び検札

自動ヴァリデート機
駅に改札がない代わりにヴァリデートという確認作業があります。区間乗車券の場合は駅のあちこちに設置されている自動ヴァリデート機にチケットを挿入して刻印を押します。ヴァリデートをしないまま乗車すると罰金対象になる場合がありますのでご注意ください。
レイル・パスは自動ヴァリデート機に挿入することが出来ませんので、最初の区間乗車前に駅の窓口で「ヴァリデート、プリーズ!」と言ってスタンプを押してもらいます。レイル・パスの場合ヴァリデートは最初の乗車時だけでよく、次の乗車の際は必要ありません。
レイル・パスにはパスポート番号を記入する箇所がありますが、自身で記入せずヴァリデートの際係員がパスポートと照らし合わせて記入します。さらに署名が必要なレイル・パスは係員の目の前でサインをします。
サンタルチア駅 インフォメーション窓口
レイル・パスへのヴァリデートは時期により駅窓口が大変混み合うため可能であれば前日に、乗車日当日なら余裕をもって窓口へ向かいましょう。
「自分でヴァリデート手続きができそうにもない」という方のため、予め日本でヴァリデートまで済ませたレイル・パスのご案内が可能です(別途ヴァリデート手数料がかかります)。
ヴァリデートがすんだら目的の列車に乗車します。出発後乗務員が乗車券類の確認のため検札に廻ってきますので、お手持ちの乗車券や座席指定券又はレイル・パスを提示します。

■■■1等車と2等車

国によってサービスや設備は変わりますが1等車は日本のグリーン車、2等車は普通車にあたります。車両に大きく数字が表示されていますので、自分のチケットに表示されたクラスを確認したらその車両に乗車します。
イタリアを例にとると、特急「ES(エウロスター)イタリア」は路線によってフレッチャ・ロッサ(Frecciarossa、赤い矢)、フレッチャ・ビアンカ(Frecciabianca、白い矢)、フレッチャ・ルゲント(Frecciargento、銀の矢)の呼び名があり、フレッチャ・ロッサには1等車、2等車の他、車両により1等車の上のクラスのエグゼクティブやビジネス座席、2等プレミアム座席などがあります。
1等車は通路を挟んで2-1の3席並び、ウェルカム・ドリンクと新聞サービスがあり、ダイニング・カーの利用が可能です。2等車は通路を挟んで2-2の4席並び、有料のワゴン・サービスのみです。各車両とも前後、又は途中に荷物置き場(ラゲッジ・スペース)があり、スーツケースを座席周りに置くことなく運ぶことが出来ます。
ダイニング・カーが連結しているのはフレッチャ・ロッサのみ(年々少なくなってきています)、その他はビュッフェ・カーになります。ダイニング・カーではテーブルに着席して食事を楽しむことが出来、ビュッフェ・カーではカフェ・スタイルの食事が楽しめます。
インターシティー(Intercity)などその他の特急や急行もほぼ同様です。特急以外は明確にクラス分けがなく、ローカル列車では単一クラスの場合がほとんどです。
デイ・トレインとは別に、ヨーロッパ内ではナイト・トレイン(寝台列車)が運行しています。例えばスペインのバルセロナ~グラナダ間、マドリッド~リスボン間を運行するトレン・オテルは人気のナイト・トレインです。シート・クラスは4つあり、リーズナブルな順に
① 座席でそのまま寝るリクライニング・シート。
② 上下2段ずつの簡易寝台が4つ備え付けられたツーリスタ・クラスは男女別の4人相部屋で専用洗面所付き。
③ 個室キャビンに専用の洗面台を備えたクラブ・クラス(1人部屋/2人部屋)。
④ 個室キャビンに専用のシャワー、トイレを備えたグラン・クラス(1人部屋/2人部屋)は個室キャビンでの朝食と食堂車でのディナーが含まれます。マドリッド、バルセロナの駅では空港のビジネスクラス・ラウンジにあたるSala Clubラウンジを利用できます。
ツーリスタ・クラスの部屋は男女別なので、カップルやご夫婦おふたり同室でという場合はクラブ・クラスを利用しましょう。さらにグラン・クラスはシャワー、トイレ付なので、ホテルの部屋と同じようにご利用いただけます。特にサマー・シーズンには快適で便利です。
フレッチャ ロッサ フレッチャ ロッサ
フレッチャ ルゲント フレッチャ ルゲント
フレッチャ ビアンカ フレッチャ ビアンカ
1等車座席 1等車座席
ビュッフェ カー 1 ビュッフェ カー 1
ビュッフェ カー 2 ビュッフェ カー 2

■■■私鉄

どこの国も国鉄に加え、私鉄がさらにローカルな場所まで路線網を広げています。同じ駅名でも国鉄とは駅舎が離れている場合があるので要注意。中には国鉄と相互乗り入れの私鉄もあり、国鉄駅のホームから乗車することが出来ます。

■■■時刻表

主な国の時刻表のウェブ・サイトを集めてみました。サイトによってはタブレットやスマートフォン対応のアプリもありますので、事前にダウンロードしておくと旅先で便利です。
イタリア国鉄 フランス国鉄 スペイン国鉄
スイス国鉄 イギリス国鉄 ドイツ国鉄
ユーロスター レイルプランナーアプリ

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