私が訪れたフランスの美しい村々 - ベルカステル ミディ=ピレネー / アヴェロン県

筆者自身が添乗員として実際に訪れたフランスの美しい村を紹介する第3回目は、ミディ=ピレネー地域圏、アヴェロン県のベルカステルだ。Google Mapで「Belcastel」で検索すると、少なくとも3つのベルカステルが存在することがわかる。実際訪れた時にもドライバーが間違えそうになったくらいなので注意が必要だ(詳しくは当社ウェブサイト「ミディ・ピレネー2」参照)。美しい村々に登録されているベルカステルはアヴェロン県にあるベルカステルである。

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かつてはサンティアゴ・デ・コンポステラへの巡礼路のうち、ル・ピュイの道に続く関所のような役割を担い、交通税で栄えた村。しかしながら16世紀の宗教戦争によって村は壊滅状態に。そのまま廃墟となってしまったのだが、1970年代になって建築家Fernand Pouillonによって城、周辺の家々が修復され今に至っている。
美しい村々に登録条件については、厳密には筆者自身まだ完全に理解できていない。しかしながら中世からずっとその姿を保存し続けてきた村と比べると、一度廃墟になりながら20世紀後半になって修復された村が美しい村に登録されることが疑問だった。

ベルカステル城と眼鏡橋

ベルカステルの駐車場に到着したときから、すでに道の向こうにベルカステル城が見える。緑鮮やかな街路樹とその横を流れるアヴェロン川の川岸にも美しい緑の草地が広がっている。ベルカステルは緑豊かな村だ。

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城までの一本道を進むと、既にそこは村の中心地。本当に小さな村だ。左手には岩の上に建設された見上げるほどのベルカステル城、そして右手には石造りの眼鏡橋がある。この城は9世紀に建てられ、ほぼ1000年の歴史がある。眼鏡橋も石の状態から、同じころに造られたものだろう。橋の中央には同じく石造りの十字架が経っている。

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一度廃墟になったとはいえ石造りの建物は頑丈で、建物自体はそのまま残っていたのかもしれない。だから修復されてもかつての姿をとどめることが出来たのではないだろうか。
眼鏡橋を渡って向こう岸へ渡ってみる。川岸の草地はそのまま広がり、キャンプサイトとなっている。ちょうど橋を渡りきったところに1軒の教会がある。サント・マドレーヌ教会、15世紀の建物だ。現在は村のタウンホールも兼ねている。

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意外に観光化された村



城と眼鏡橋、そして教会、これだけしか村を語る要素はない。しかしながらツール・ド・フランスのための練習をしているツーリングの一群や巡礼姿の人など、ベルカステルを訪れる人は意外にも多い。キャンプサイトもサマーシーズンには多くの人が訪れるのだろう。橋のたもとには石造りの家を改装したようなツーリストオフィスがあり、調べてみるとGiteと呼ばれるゲストハウスが何軒かある。観光化されているとは書いたが、けっして土産物屋に溢れるような俗世間的な雰囲気はない。あくまで宿場町という佇まいだ。

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ベルカステルは建築家が修復を手掛けるなど、きっとその存在価値はフランスでもかなり重要なものなのだろう。だから修復後も、絶えず人々がその緑豊かな谷間の村の美しさに導かれて訪れるのだ。そうか、これが美しい村々に登録されている根拠だったのか。

残念ながら公共の交通機関を利用してベルカステルを訪れることは出来ない。ル・ピュイの道は、サンティアゴ・デ・コンポステラまで総距離約1500キロの厳しい巡礼路だ。やすやすとバスや電車に乗って訪れられてはいけないのかもしれない。

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