ヴィルフランシュ=シュル=メール

ヴィルフランシュ=シュル=メール
オーダーメイド ヨーロッパ

ヴィルフランシュ=シュル=メール

ヴィルフランシュ=シュル=メール
オーダーメイド ヨーロッパ

コート・ダ・ジュールの小さな港町

いろいろな国や都市へ仕事やプライベートで行きましたが、未だに旅行会社スタッフとしての自分に「もう一度どうしても行きたい」と思わせる所、それはフランス、ニース近郊のヴィルフランシュ=シュル=メール。初めてのヨーロッパへの添乗で訪れた町の一つです。

その時の日程は。。。 空路ヴェネツィアに入り4泊。夜行の寝台列車でニースに移動し、そのままヴィルフランシュ=シュル=メールへ入り4泊。再びニースに移動し、夜行の寝台列車でバルセロナへ移動し、バルセロナの市内観光をして夜のフライトでセビリアへ入り3泊。そこからは陸路で、コスタ・デル・ソルのフエンヒローラへ入り3泊。陸路でマラガへ移動し空路パリへ入り3泊。そして帰国という長い日程。

4月中旬から5月のゴールデン・ウィークを過ぎたあたりまでの3週間でしたので、ヴェネツィア到着時はまだ春先で、少し肌寒かったのですが、その次のヴィルフランシュ=シュル=メールでは、すでに初夏の爽やかさを感じたことを覚えています。 日程に入っていた、一大観光都市のヴェネツィアやパリはもちろん、訪れたどの都市もそれぞれ個性があり、素晴らしく思ったのですが、唯一「初めて聞く名前なのに、こんなに贅沢なヴァカンスを過ごせるところが、ヨーロッパにはあるのか?」と思わされた町が、ヴィルフランシュ=シュル=メールでした。 水深が深いため、かつては軍港として利用されていたことがあり、現在では大型クルーズ船が寄港するフランスの重要な港のひとつ。そのおかげで、日本からの観光客が多く訪れるようになりましたが、当時はほぼ日本人に会うことはありませんでした。

では、ヴィルフランシュ=シュル=メールのなにが、旅のプロである旅行会社スタッフに「もう一度行きたい」と思わせるのか? その理由を3つ挙げてみます。

もう一度行きたい理由

Welcome Hotel

Welcome Hotelは、自動車の通行が制限されている旧市街の海岸通り沿い、そこに広がるアメリ・ポロネ広場に面した4っ星ホテル(訪れた当時は3っ星)。ヴィルフランシュ=シュル=メールにもう一度行きたい最大の理由は、「このホテルに宿泊したい!」からです。

この小さなリゾートに初めて訪れた時は、70名近いグループを引率してのこと。どのホテルも、全員が宿泊できる規模ではなく、3つの姉妹ホテル(Welcome、Velsailles:3っ星、Provencal:2っ星)への分宿となり、自身はこのうち最もグレードが低いHotel Provencalに宿泊。オーガナイザーはじめ、わずかな人数だけが姉妹ホテルの代表格Welcome Hotelに宿泊したのです。

それぞれ個性があり良いホテルですが、やはり港にいちばん近く、旧市街に建つWelcome Hotelは、利便性、客室、レストラン全てにおいて、他の2つを抜きんでた格別のホテルでした。毎日賑やかな広場を見下ろすように建ち、目の前にはジャン・コクトーが壁画を描いたサン=ピエール礼拝堂が建っています。週末には広場で蚤の市が開かれ、ヴィルフランシュ=シュル=メールの魅力が凝縮されたエリアで過ごせるホテルです。

自由時間中の昼食に利用したレストランで頼んだSoupe de poisson(魚介のスープ)は、団体食とは違う、初めて食するフランスの味でした。この時「次回は必ずWelcome Hotelに宿泊するぞ」と思いながら、いまだに訪れることが出来ていません。

そして、訪れたころにはなかった新たなホテルのアクティビティとして、ホテル所有の8人乗りヨット「オルフェ」のレンタルクルーズがあります。船長が操縦する半日(770ユーロ)又は1日(1150ユーロ)クルーズをレンタルすることが出来、サン=ジャン=カップ=フェラと、それに続く美しいコート・ダ・ジュール海岸を、洋上から楽しむことが出来ます。1〜2名で楽しむには少々高額ですが、人数がまとまればトライしてみたい。コート・ダ・ジュールのアクティビティのひとつとして体験する価値はあると思います。

南仏観光 アクティビティの拠点

バラエティに富んだショッピングを楽しむことができ、また、オプショナルツアーの発着地でもあるニースは、南仏観光の拠点として便利です。そのニースへわずか2駅、所要時間は8分。ヴィルフランシュ=シュル=メールは、ニースに代わる滞在拠点としての利用価値があります。

ニースは、コート・ダ・ジュールの立派なリゾートながら、中心が少しごみごみした感は否めません。どちらかというと、パリなどの大都市寄りのため、個人的には、もう少し小振りでのんびりしたリゾートで、ヴァカンスを楽しみたいと思います。その点、ヴィルフランシュ=シュル=メールなら、旧市街は車の乗り入れが制限されていて、かつ町の魅力はこの旧市街に凝縮されています。

ニースへ観光に出かけることが容易ながら、それ以外の時間は、ゆったりとしたヴァカンスを楽しむことが出来るリゾートです。

ヴィルフランシュ=シュル=メール 2
By User:Vmenkov - Own work (own photo), CC BY-SA 3.0, Link

何もしない贅沢

高級別荘地として知られているヴィルフランシュ=シュル=メールには、数多くの著名人の自宅や別荘があります。また、旧市街と湾は「自然のセット」として、多くの映画作品やビデオ、TVコマーシャルに登場しています。 映画「007ネバーセイ・ネバーアゲイン」、古くはアルフレッドヒッチコック監督の「泥棒成金」、レオマッケリー監督の「めぐり逢い」などは、ヴィルフランシュ=シュル=メールが舞台となっています。小さなリゾートながら風光明媚、多くの人が別荘地として認めるだけの理由が、そこにはあります。

そんなコート・ダ・ジュールでヴァカンスを楽しむには、あれこれアクティビティをこなす必要はありません。ここの住民にならって海岸通りを散策し、そこに並ぶカフェやレストランで、美しい港と湾をながめながらゆったりと時間を過ごし、シーズンならビーチでのんびりと過ごす、それが本当のヴァカンスです。ニースと反対方向のモナコへ出かければ、カジノをメインとしたナイトライフを楽しむことが出来ます。

可能であれば、1泊だけではなく数日滞在してみてください。きっと、日を追うごとにヴィルフランシュ=シュル=メールの魅力を発見することが出来るでしょう。

パリやマルセイユ、あるいはその他の国や都市と組み合わせた、ヴィルフランシュ=シュル=メールでのヴァカンスを楽しむプランは、オーダーメイドにてご案内します。見積もりフォーム、又はメールにてお問い合わせ、ご依頼ください。

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